進化するKyash Visaカードの歴史
この記事は Kyash Advent Carender 2019 19日目の記事です。
自己紹介
はじめまして。KyashのMarketingを担当しているUedaです。
過去には公式ブログでも登場したりしている僕ですが、実はKyashのカード発行の管理も担当しています。
今日はKyashを約2年半見守り、Kyash Visaカードの移り変わり、ならびにカード発行を担当してきたUedaがKyash のリアルカードの歴史を語ります。
カードデザインのアップデート工程
カードデザイン申請
Visaといった世界的なブランドが絡むようなプロダクトにはブランドによるレビューが必須です。 具体的には、mm単位でのカード要素(カード番号、ロゴなど)の配置、カード要素とカードデザインのカラーバランスといった厳格なカラールール、といったガイドラインがあり、カードを発行する事業会社(通称イシュアー)は、そのガイドラインに沿ってデザインを作るところから始まります。 こちらのカードデザインを作成した後、ブランド担当者によるレビューが行われます。
カードサンプル作成
無事ブランドによる審査を通過すれば早速実物を作ってみましょう!となり、このタイミングで契約をしている印刷会社さんに依頼をし、実際の色味の調整であったり、フォントの確認であったりを行います。ここを怠ると大量の発注でこける、といった大惨事に見舞われます。
カードの本番製造
印刷会社さんとのサンプル作成/修正の往復を繰り返し、問題ないことがわかったところでやっと、発注する数量を決めて、印刷会社に依頼を投げ数万から数十万単位のカードを製造します。製造完了後、無事みなさまの元へと届けられます。
日数に換算すると数ヶ月かかる上記の工程を、カードのデザインを変えるために行なっています。さて、それを踏まえた上で本題のKyashのカードデザインの歴史について記載していきます。
カードデザインの歴史
それでは、Kyash Visaカードのアップデートの歴史について、App Store/Google Playのアップデート文言風に解説をしていきたいと思います。
Kyash Visaカード 1.0.0
KyashがVisaカードを発行しました!
解説
今でいうバーチャルカードとしてのKyash Visaカードのスタート地点がこちらです。 実はKyash Visaカードは最初白地のカードでスタートしていました。 その後バーチャルカードは今のようにKyashブルーになり、リアルカードへと移りかわるのですが、今回はこのあたりを割愛します。
Kyash Visaカード 2.0.0
Kyashがリアルカードを発行しました!
解説
2018年6月に発行を開始した、国内生産数千枚限定のKyashでのリアルカード初版です。 これによりKyashは実店舗でのVisa決済に対応することになります。 写真では伝わりにくいですが、今のリアルカード とは違いプラスチックな見た目となっているのが特徴です。 このカードを持っている方を見かけると、僕は感謝の気持ちが溢れます。
Kyash Visaカード 2.1.0
リアルカードの質感がマットになりました!
解説
プラスチックカードで安っぽく見えると言った意見がちらほら見えていたこともあり、印刷会社を変えたタイミングで、プラスチックの安っぽさからマットな質感に転換しました。 おそらく多くの人がこちらのマットな質感のリアルカードをお持ちではないでしょうか。
Kyash Visaカード 2.1.1
アプリでのカードスキャンに対応しました!
解説
こちらの違いわかりますでしょうか?カード番号(通称PAN)の位置が2ミリほど下に修正されています。当時Kyashが利用しているCard.ioというカード情報スキャンのSDKで、Ver 2.1.0以前のリアルカードをうまく読み取れないという課題がありました。当時のPM(初代カード担当)と仮説を立てながらあーだこーだ議論した結果、「どうやらうちのリアルカードは他のカードと比べてPANの位置が高いぞ?」となり、このアップデートに結びつきました。
Kyash Visaカード 2.1.2
カード券面の数字のフォントを更新しました!
解説
こちらの違いもわかりますでしょうか?カード有効期限のフォントがカード番号のフォントと揃っています。Ver 2.0.0からVer 2.1.0の間で印刷会社が変わる過程で、どうやらフォントの統一性が失われていたようです。代表鷹取はフォントには滅法厳しく、ある日指摘を受け大急ぎで修正をしました。こちらのカードもある意味レアかもしれません。
Kyash Visaカード 2.2.0
カード裏面の色を更新しました!
解説
とうとうリアルカードは裏までKyashブルーにアップデートしました。 Kyashのプロダクトの一部と言っても過言ではないリアルカードについて、本来はKyashブルーを全面に押し出したデザインにしたかったのですが、裏面を青くすることができないと勝手に思い込んでいた時期がしばらく続いていました。しかしある日海外のベンダーが製造した、両面同色のサンプルカードに出会い、印刷会社の担当者の方に「これ、Kyashでもやりたいのですが、、」とダメもとで確認して見た所、「全然対応可能できますよ」とのことで、満を持して全面Kyashブルーにアップデートしました。
Kyash Visaカード 2.3.0
ブランドカラーが適用されました!
解説
以下のブログにあるようにKyash Walletのリニューアルの一貫で、これまでのKyashブルーが見直されました。
そうなればもちろんリアルカードの色も変えるしかない!ということで、現在はこちらが最新のリアルカードの色味となっています。 これまでのような真っ青なブルーではなく、「Fun / Connected / Impactfull」というブランドコンセプトに沿った明るいブルーに仕上がっています。気付いた方もいるかもしれませんが、Kyashのロゴも若干アップデートされています。 (あまりにも最新のため、おそらくまだ世に出回っておらず、こちらはサンプルカードになります。)
おさらい
一番好きだったリアルカードはどれでしたか? またあなたがお持ちのKyash Visaカードのバージョンはどれでしたか?
みなさん是非この機会にご自身のリアルカードを確認してみてください。
<リアルカード分類表>
- リアルカードの質感がプラスチックである:Ver 2.0.0 〜
- リアルカードの質感がマットである:Ver 2.1.0 〜
- Kyashアプリで読み取れる:Ver 2.1.1 〜
- カード番号と有効期限のフォントが揃っている:Ver 2.1.2 〜
- カードの裏面もKyashブルーである:Ver 2.2.0 〜
- Kyashブルーがなにやら明るい:Ver 2.3.0 〜
最後に
今日ご紹介したKyash VisaカードのメジャーアップデートであるVer.3.0と言っても過言ではない、最新のKyash Cardに関する情報を本日公開しました。
僕自身このリリースProjectを担当していることもあり、今回のKyash Cardのデザインにかけた思いなど、Project秘話についてもまたの機会にお話しできればと思います。
是非この機会に新しいKyash Cardをご覧ください! kyash.co